よしっ
思い切って走っていけ！

「アーレオー！アーレオー！アーレ水戸アレオー！」
「アーレオー！アーレオー！アーレ水戸アレオー！」

「ただいまのゴールは横浜FC…」

ああ……

納品のついでとはいえ、水戸なんて来るのは学生以来なんだよな、何年ぶりだろう
こんなんだったかなぁ…全然覚えていない
あの頃はつきあっていた彼女もいたっけか

腹が減った…
今日の商談はすぐにまとまりそうだし…何を食おうか。

「こんなとこ通るのは始めてだが…すごいなぁ。
　…空港も近いのか。
　あんなのがちょっとしくじってここに突っ込んだら日本が一回終わるのは簡単なことだ」

「しっかりな！こっちから電話でプッシュしとくから。水戸じゃせいぜいうまいもんでも食ってこいよ」

「そんな…俺はどうもあの田舎臭さが苦手なんだなあ。それより話変わるけど、滝山はいつもあの大学に行った時は何食べる？」

「うん！よくぞ聞いてくれました。生協の食堂で売ってるのはシロウト、あれはダメ。あのネ、近くの交差点に小さいビルがあるの。そこにピッチャーゴロというのがあるから、そこのカツカレー640円！！これしかない！」