ロボとーちゃん、観てきました

はい、タイトルの通りです!

ネタバレも有りなので、まだ観ていない方はお戻りください!

 

 

いやぁ、上のポスターを観た時に

「あ、これは観に行かなきゃ」ってなったんですよ。

 

 

劇しんは昔から好きなのと、最近色々借りれる時間があったので、ハイグレ魔王からケツだけ爆弾までは全部ここ半年で観直しました。

で、多分みなさんも同じご意見だと思うんですが、「3分ポッキリ」以降、あんまりグッと来るものがない。

良かったな、って思えるのは「オラの花嫁」ですかね。

でもそれも「ここ10年では良かった方だな」「期待してなかったら思ってたよりは良かったな」なんですよね。

 

多分、昔の作品には思い出補正もあるんですよ。

でも何かそれ以外に、例えば演出だったり。間の取り方だったり見せ方だったり。何か物足りない。

 

そのモヤモヤを、一気に吹き飛ばしてくれる作品でした。

 

 

冒頭のカンタムロボは……いやあれスゴい

アコギデスのミサイルをよけるカンタムΩのシーンとかめっちゃ動いてましたからねアレ……。

その後の超超超……に関しては何も言うまい、ズルすぎるセルフパロディ。

 

そしてあのシーンだけでも小ネタが一杯!

山田ジョン少年がイケメンになっていたり、ファイト一発危機一髪、最後の必殺技なぞ、超超超(中略)アタックNo.1とか言うおふざけネーム。

「ドリルが尖ってないよ!」「最近の掘削ドリルはこうなのさ、科学は常に進歩している!」

 

んで、映画館から出てきてからは小ネタ・ギャグ・伏線のオンパレード。

 

サロンの名前が「pacific rim」「transformer」「タ~ミネ~タ~」だったり。

 

涙を流せないから目薬で涙を流すという伏線、ピーマンを残すしんのすけという伏線……他にも色々あったはずなんだけどなぁ。

 

五木ひろしロボは正直長かったな……

コブシウェ~ブは良かったですけどあれ子供に通じるのかな?←


 

 

 

泣けるシーン総評。

 

 

 

まず、先述したポスター。

キャッチコピーが「ロボ、でもとーちゃん」

そして、夕日のロボひろしの影。

もう何かこれだけで「ヤバい」

映画見終わった後見てもこれは「ヤバい」です。ポスター見るだけで泣きそう。

 

 

 

映画観ててもかなり泣きました。

 

まずは、鉄骨から落ちるかすかべ防衛隊を、ロボひろしが助けるシーン。

ロボひろしの奮闘と、スピード感と緊張感もあってホロリ

その後家に帰って、ロボひろしに愛情をみせるみさえも良かったですね。母ではなく妻のみさえが見れて。

 

 

 

次に、ロボひろしの前に本物のひろしが現れてからの展開。

泣けないロボひろしの手に雨が降ってくる演出が、いやまぁ憎い……。

「諦めろ」という本物ひろしに対して、「諦められるわけ無いだろ、オレの家族なんだから……」と首を掴んでまで憤るロボひろし。 

 

 

 

そしてピーマンを食べるしんちゃん

いや、ギャグなんですよね、敵もツッコミを入れているし。

ピーマンが大嫌いで、微塵切りにしてハンバーグに捏ねても吐き出していたしんちゃん。

あのしんちゃんがピーマンを食べさせられる……!

て言うか生ピーマンは大人でも辛いだろ。

と思っていたら「100%ピーマンの野菜炒め」ってみさえが言ってましたてへぺろ☆

 

「オラ、ピーマン食べる!だからロボとーちゃんも帰って来い!」 

 

あぁ……!食べている……!あのしんちゃんピーマンを食べている!

本当に好きです、ギャグだったのに何故か泣かせられているこの感じ。

そして食べつくされたピーマンに固まるロボひろし(無)

最後の「ごちそうさま!」でブワーッ。

いやぁ、私の集積回路の奥にも響いてきました。

 

 

 

そしてラストシーン……。

もうあれは歴代劇しんのシーンBEST3に入れていいでしょう。

ちょっと五木ひろしロボの終わりが呆気なかったのは、多分このシーンに時間を割くためだったんでしょうか。

ドラム缶の上で行われる、壊れかけのロボひろしとひろしの一騎打ち腕相撲勝負。

 

「負けるなロボとーちゃん、負けるなとーちゃん、どっちも勝て!」

 

もうこのシーンで涙がボロボロ。

愛する息子の声に押され、力の入る両者。

 

「あなた、頑張って!」

 

妻のセリフで勝負は決しました。

色々ブログ徘徊してると、「ロボひろしがわざと負けてあげた」とか色々説がありますけど、

多分、ロボひろしは勝ちたい訳じゃなかった。でも絶対に負けたくも無かったと思うんです。

あの一瞬、あの言葉が届いたとき、ロボひろしは何を考えていたんだろうなぁ。色んな思いが集積回路を巡ったんだろうなぁ。

 

もうその後のロボひろし視点のシーンはもう鼻水駄々漏れですわ。

 

「どうだ、強ぇだろ、お前のとーちゃん」

「オレの分まで頑張れよ、オレ」

「ごめんな、オレはお前のとーちゃんじゃ無かったみたいだ」

「そんなことないゾ、ロボとーちゃんはオラのとーちゃんだぞ」

「でっかくなれよしんのすけ」

「オラでっかくなる、さっきのロボットみたいにでっかくなる」

 

 

最期にしんのすけの頼もしい言葉を聞いて、笑顔になり、起動停止するロボひろし

夕日をバックに最期にひろしと握手するしんのすけ。

 

いや、演出といいセリフといいシーンといい……憎い、憎すぎる。

 


 

 

 

 

 

いやぁ、それにしても本当に子供向けか?と思わさせられる映画でした。

ネタはもちろん、ストーリーや演出が結構エグい。

 

鉄拳寺に踏み抜かれるロボひろしのシーンなんか、音はグロいし、ロボひろしを起こそうとするしんちゃんの手に、オイルがベッタリと付くシーン……。

そして黒岩がショットガン(?)を撃つシーンなど……。

 

そして、最終的にロボひろしは壊れてしまう訳ですけど、家に帰って考えれば考えるほど残酷だなぁ、と。

コピーロボとは言え、ひろしの記憶と感情を持っているんですよね。

オトナ帝国で「オレは家族と一緒に未来を生きる!」と叫んだあのひろしなんです。

本物ひろしが現れても、家族と一緒に未来を生きたかったはずなんです。

最期の決断を思うと……あぁっ目からオイルが……

 

ロボット感動モノ映画としても、家族モノ映画としても、そしてクレヨンしんちゃんの映画としても完成されている映画だと思いました。

 

DVDは、BLはいつ出るのかな。