東海原子村を経て国道123号の焼肉

「こんなとこ通るのは始めてだが…すごいなぁ。
 …空港も近いのか。
 あんなのがちょっとしくじってここに突っ込んだら日本が一回終わるのは簡単なことだ」

俺はあらためて空腹だったことを思い出す。もうペコペコだ。
大仕事はこれからだっていうのに、元気つけなきゃ。
よし、一発焼肉でも入れていくか。


ジュジュ ジュジュ ジュジュ

うん、こいつはなかなかの肉だ。

はふ

うん、うまい肉だ、いかにも肉って肉だ。

もぐ もぐ

これは…カルビか。

はふ はふ

うん、うまい。

「すいませーん、ご飯お櫃で持って来ちゃってください」

ぐっ

一人で真昼間に焼肉なんて食うの始めてだ。
ふぅ、暑い。このコリコリ牛すじ肉も美味そうだ。

もぐ


まずい牛すじはゴムみたいだからなぁ。
早くご飯来ないかなぁ、焼肉と言ったら白い飯だろうが。
キムチはどうかな。
うん、良い味出てる、良い感じだ。

…あちゃあ。
またシロネギ焼きこがしちゃった。
どうも野菜を焼くのは苦手なんだよなぁ…

むしゃ むしゃ むしゃ

「おまちどうさま」
お…きたきたきましたよ。

 

はふ はふ はふ

くーっこれですよ
水戸に焼肉が似合うということが今日よくわかったよ。
まるで俺の胃は原子炉のようだ

はふ はふ

「すいませーん あと上ロースとあぶりカルビ一人前ずつ。それからサン、サン…」
「あ、サンチュですね」
「あ…そう、それそれ。あと…この石焼き風ビビンバというのを一つ食べてみようかな」
「ハイ、石焼き風ビビンバですね」

むしゃ むしゃ

なんだか一人で黙って焼肉を食ってると、
次から次と休む間がない感じで忙しいな…アハハハハ。

石焼き風ビビンバ

・思ったよりボリュームがあり、食べごたえがある
・中心をなすタマゴは半熟
・醤油味もするが甘辛い辛さは後からくる感じ、味付けは濃い


「これが石焼き風ビビンバかあ、思ったよりボリュームあるなあ」

あぐっ

「なんだか翌日あっためなおした、スキヤキご飯のようだ。ちょっと味付けが濃いというか…」

もぐもぐ

「うーん、ごはんどうしよう…えい。すいませーん、ライスもう一つください。」

うおォン 俺はまるで人間原子力発電所だ

もぐもぐ はふはふ むしゃむしゃ






「うー、いかん、いくらなんでも食いすぎだ…うー苦しい」

「焼肉と天王町ソープ街ってのも、考えてみればものすごいダイレクトだ」


げっぷうっ

「しかし今はとても…だめだ頭が回らん…」